味噌屋さんの肌が証明!?「麹」には、美の素がいっぱい

全国各地の味噌屋さんと接する機会の多いミソガールですが、いつも思うのは、皆さん一様にお肌にハリとツヤがあり、キメが細かく透き通るように美しい!ということ。
みんながみんな10歳くらい若く見えます。
そして、性格はおおらか、それでいて非常にエネルギッシュ。
「味噌で内面も外見も美しく、健康になれる」という一番の証明だと思います。

今回は、おいしい味噌をつくるのに欠かせない「麹」についてのお話です。麹とは、穀物に麹菌というカビが繁殖したものです。
麹菌(Aspergillus oryzae)は「国菌」にも指定されているくらい日本を代表する菌です。

味噌仕込みをしたことがある方はわかると思いますが、麹を触っていると、手がすべすべしてきます。実際に「麹づくりに携わる人は手がキレイ」という話は有名です。
とある方に、肌があまりにもきれいだったので秘訣を尋ねると「麹をつくる部屋『麹室』に入ることも関係しているかもしれない」と答えてくれました。
なぜなら、「麹室」は温かく湿度も高いため、美容スチーマーやホットタオルを使うことと同じような意味合いになるのかもしれません。
なおかつそこには、多くの麹があるわけですから、美肌と関係がないとは思えません。あぁ、自宅サイズの麹室を商品化してほしい!と願うばかりです。笑

つい先日、山元正博さん著の『?のちから!』(風雲舎)を拝見しました。目からウロコの内容ばかりで、麹の魅力は計り知れないと衝撃を受けました。
麹には、酸化を防いで老化を抑える強力な還元作用、免疫抵抗力の強化、がんの成長を抑制、ストレス軽減…などさまざまな効果が期待できるとあります。
今後の研究にさらなる期待が高まります。
詳しくは、書籍をお読みください。

近年、塩麹や甘酒がヒットした影響もあり、麹を目にする機会が増えたと思います。
麹のみでつくられる甘酒は、ノンアルコールですっきりとした甘さと風味が格別のおいしさ。
甘味料としてもおすすめです。

『?のちから!』には、ごはんを炊く際に塩?を入れるといいとあったのでやってみると、驚くほどふんわり風味よく仕上がりました。
また、歯磨きにも使えるとあり(米由来の糖分が含まれるのですすぎはしっかり)驚きました。

「酵素」を意識的に取り入れている方は多いと思いますが、麹には多くの酵素が含まれています。
アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、ペクチナーゼなどその数は30種類以上とも言われており、まさに酵素の宝庫。
食材をおいしくしてくれるばかりか、女性にとってうれしい成分がたくさん入っています。
消化吸収もよいので、体調がすぐれないとき、また、ご年配の方やお子さんにも最適です。