酸性に傾くとカルシウムが溶け出す?

  • からだが酸性に傾くと骨からカルシウムが溶け出し、何とか食い止めようとします。カルシウムには血液を弱アルカリ性に保つ働きがあります。血液中のカルシウムが不足すると直ちにホメオスタシスが働いて、副甲状腺ホルモンが分泌され、骨からカルシウムを溶かし出して補います。このとき、不足分を正確に骨から取り出せるといいのですが、あせって過剰に溶かし出してしまうのです。すると、今度は逆に血液中のカルシウム濃度が上がりすぎてしまいます。最近、この余分なカルシウムが悪さをすることが分ってきたのです。
    血管壁にへばりつくと動脈硬化や高血圧に、すい臓の細胞にくっつくとインスリンの分泌が低下したりします。一方、骨の方はと言えば、カルシウムを出しすぎてすっかりもろくなってしまいます。これが骨粗しょう症ですね。
    このように、血液中に流れ込んだカルシウムの量が多くなりすぎると、細胞の機能が損なわれ、生活習慣病や認知症、老化などが起こりやすくなります。血中のカルシウム濃度を一定に保つことが、いかに大切かわかりますね。

からだが酸性化しているとこんな症状が!

  • ●便秘がちである。

    ●便が水に沈む

    ●便やおならの臭いが強烈である。

    ●肌が荒れやすい。

    ●よくイライラする。

  • ●集中力がない。

    ●疲れっぽい。

    ●アレルギー体質である。

    ●子宮筋腫がある。

    ●生活習慣病がある、あるいは予備軍といわれている。