毎日の味噌活をもっと楽しく便利に。味噌のパッケージに注目!

毎日の味噌活をもっと楽しく便利に。味噌のパッケージに注目!

味噌を使う上でとっても大切な容器。
今やカップ、ピロー袋、ガゼット袋に加え、ボトルやチューブなど、さまざまなタイプのパッケージがあり、売場をにぎわせています。「365日味噌活」を掲げている私にとって、スーパーの味噌売場チェックは日課。
地方出張の際も、隙間時間を見つけては地元スーパーに足を運びます(笑)。
最近では、大型モニターやパネルを設置したりするなど、味噌売場に力を入れるスーパーもあり、うれしい限りです。

今や味噌はスーパーで買うのが当たり前ですが、古くは「延喜式」(927年)に、日本初の味噌(未醤)専門店があったと記されているから驚きです。
当時はぜいたく品でしたが、室町時代頃から庶民にも食されるようになり、江戸時代になると生活必需品として人々の生活を支えました。
大正時代に入ると大工場が建設され生産量が増加、味噌汁は「家庭の味」として定着。
さらに、戦後スーパーマーケットができたことで、量り売りから小袋やカップ売りに変化していきました。

容器別に見ると、小袋とカップが断トツ多いのがわかります。皆さんは、小袋、カップ、どっち派ですか??
 私はどちらも使いますが、定番のピロー袋とカップのお役立ち情報をご紹介したいと思います。


参考:味噌の容器別出荷数量(全味工連月報集計・2018年)※小数点第2位を四捨五入して計算

おなじみ神州一味噌の「み子ちゃん」は、ピロー袋の代表格。「ピロー」は枕の意で、省資源化に優れたパッケージです。
「み子ちゃん」は、すっきりとした風味でどんな食材とも合わせやすく、口当たりまろやかで鮮やかな色味なので、炒め物やドレッシングにも重宝しています。
お手頃価格もうれしいですね。

ピロー袋の封を開けたあと、ジッパー付きの袋に入れる方は多いかもしれませんが、ベタベタしたりするのが気になるので、私は別の容器に入れ替えます。
冷凍して少し固めてから図のように開くと味噌離れがよく無駄がありません。

味噌のカップは、耐久性に加え汎用性が高いので、残ったおかずを入れるのに使ったり、味噌漬けの容器として活用したりしています。
味噌漬けにすると、生味噌の酵素パワーで、お肉は柔らかくジューシーになり、一気にグレードアップ! カップに味噌が少し残っているくらいがちょうどいい頃合いで、みりんか水を注ぎ、ゆるゆるの味噌床を作り、野菜や魚、肉、卵などを漬けます。

うっかり味噌が乾いて表面が固くなってしまった!なんて経験はありませんか? 
これは味噌の表面をぴったりラップで覆うことで予防できますが、万が一、味噌が乾いて固くなったり、色が濃くなったりしたときも味噌漬けなら気にならないし、漬け終えた味噌床は味噌汁へ活用できます。
味噌を無駄にすることなく、最後は容器もきれいになって一石二鳥! 
ぜひ活用してみてください。

【参考資料】
『みそ文化誌』(発行/全国味噌工業協同組合連合会)、『みそ知り博士のQ&A50』(発行/みそ健康づくり委員会、監修/中央味噌研究所)、『食品包装の科学』(発行/日刊工業新聞社、編著/日本食品包装協会、監修/石谷孝佑)