COOLな味噌汁で熱中症対策

近年増加している「熱中症」は、重症化すると命に関わることもあるので注意が必要です。総務省消防庁報告データによると、熱中症で救急搬送された人は、猛暑となった2010年は56,119人、2013年は58,729人にも上ります。
年齢別に見ると中高校生では運動中、成年では作業中、高齢者では住宅で多く発生しているそうです。

熱中症対策には、適度な水分と塩分補給が大切です。
そこで、おすすめしたいのが味噌汁です。
味噌自体、非常に栄養価の高いものですが、旬の野菜や海草を入れることで、不足しがちなビタミンやミネラルも補給できる、まさに夏場の救世主とも呼ぶべき存在です! 
大豆やお米など味噌の原料は、麹菌の酵素によって分解されているので、消化吸収がよく、夏バテの体にもスーッとしみわたります。

暑い夏場に、アツアツの味噌汁はちょっと…、という方におすすめなのが、“冷製味噌汁”。全国各地に類似レシピが伝承されていますが、中でも宮崎の「冷や汁」は有名です。
焼いたアジなどを味噌と合わせて、出汁でのばし冷やしたものを、炊き立ての麦飯にぶっかけて豪快にいただくのがお決まり。

また、埼玉には、味噌にごまや砂糖を加えすったものに、きゅうり、なす、しそ、みょうがなどの薬味を入れ、冷たい出汁でのばしたつゆに、うどんをつけて食す「冷汁(ひやしる)うどん」があります。
かつては農家の人々が農作業の合間や昼食に食べていたそうです。

このように、昔の人は、日々の食事から暑さ対策を自然に行っていたのでしょう。
味噌こそ、日本が誇る“クールジャパン”と声を大にして言いたいです。

「冷や汁」は、一杯でさまざまな栄養が摂れるスタミナ食なので、夏場に積極的に摂りたい、メニューです。
「冷や汁の素」を作り置きしておけば、いつでも手軽に楽しめます。

「冷や汁の素(10食分)」は、味噌200gと焼いて身をほぐしたアジ2尾を混ぜるだけで完成。
アジの代わりに、サバ缶(1缶)、シーチキン(1缶)でも可。
「冷や汁の素」を冷たい出汁でのばし、ごはんやそうめんなどの主食にかけ、きゅうりやみょうが、豆腐、キムチなど、お好みの具をのせれば完成。
「冷や汁の素」は、冷凍庫で1か月保存可能。

夏場は、うだるような暑さに加え、エアコンによる冷えからくる自律神経の乱れ、冷たい飲み物や食べ物の過剰摂取による食欲不振などで、体調を崩す人が多いようです。
だからこそ、毎日の食生活には、十分注意が必要です。
暑い夏をCOOLな味噌汁で元気に乗り切りましょう。

【参考資料】
『熱中症環境保健マニュアル 2018』(環境省)