便で健康状態チェック!

  • 新年度を迎えて1か月ほど経ちました。
    それぞれの想いで新生活をされている方にとっては、環境の違う場所での生活・人間関係などで心と体は思っている以上に緊張と不安が入り混じっているものです。
    まず体調の変化が表れやすいのは便の状態でしょう。
    会議や1泊旅行でも便の状態が変わるほど、腸はその環境を敏感に感じ取ってしまいます。

    体調に変化を表す便の状態にはいくつかタイプがあります。
    まず、『コロコロ硬い便』が出た時は、腸が緊張状態にあります。ですから、さらに緊張させるような食習慣は控えましょう。
    例えば、起床時には冷たい飲み物を避け、常温か適度に温めた飲み物が適しています。辛すぎるものや酸味の強いものも控えます。
    『太く硬い便』が出た時は、腸の働きが鈍く、便が動かないのでどんどん水分が吸い取られ排泄困難となりやすいです。
    おすすめの対策は刺激を与え、腸が動くような食生活をします。例えば程よく冷たい飲み物を飲む、酢の物や海藻類をとり、固いものをよく噛むことなどです。
    おすすめの食事は『味噌入りおかゆ』です。水分を届け、味噌の発酵力で腸内環境を整えます。

    体の不調の根っこには、身体の酸性化があるといわれています。それが、様々な病気を引き起こすと考えられているのです。
    といっても、完全に酸性になるわけではありません。
    人間の血液は常にPH7.4くらいの弱アルカリ性に保たれるようになっています。
    弱アルカリ性であるのが健康の証であり、そうでなければ人間は生きていけないのです。このように外部環境の変化にかかわらず、生物の体内環境を一定に保つ働きをホメオスタシス(恒常性)といいます。体温や血圧を調節したり、病原菌が侵入すると撃退したりするのも、このホメオスタシスの働きです。ところがストレスにさらされ続けたり酸性食品をとりすぎるとわずかに酸性に傾きます。これが体の酸性化です。

    ちょっとくらい良いじゃないか、と思われがちですが、ほんのわずかな酸性の傾きであっても、身体には大きな悪影響を及ぼします。
    体調の変化を表す便はあなたの健康のバロメーターです。トイレで振り返り、便チェック&生活の見直しをしましょう。